いちえん農場の環境のこと
わたしたちの「いちえん農場」は高知県四万十市名鹿という、四万十川の河口からほど近い場所で、太平洋が一望できる高台にあります。5万平方メートルの敷地に完全無農薬栽培の果樹畑があり、そこで土佐ジローを放し飼いしています。
この豊かな自然に囲まれた農場の環境が持つ「自然本来の力」=「自然の循環サイクル」を大切にし一切の化学農薬、化学肥料を使用せず、安心安全はもちろん、美味しく食べられるモノづくりにこだわっています。
いちえん農場全体が循環型農業!
土佐ジローが果樹畑の害虫駆除を担い、糞尿が肥料となり果樹が育っていきます。
ミツバチは果樹の受粉を促す代わりに蜜を吸い、その蜜を私達が分けて貰っています。
果樹畑は土佐ジローの遊び場となり、また落ち葉や雑草が微生物の住処となって畑を肥やします。
いちえん農場のすべての生き物と、ここしかない「大自然」の力が密接に関係して循環しています。
太陽、海、風、畑の土や草木、ミツバチや土佐ジローの働きなど、
自然の力に「感謝」しながら、いちえん農場は「今日もがんばります!!」
いちえん農場の四季のこと
春、新緑の季節には裏山でタケノコやワラビなどの山菜が豊富にとれます。うれしい半面、この時期は畑の雑草との戦いです。いくら土佐ジローたちが雑草を食べてくれると言っても、全ては無理なワケで、放っておくと果樹畑は雑草で覆われてしまいます。山菜採りばかりしてもいられず土佐ジローたちに手伝ってもらいながら草取りに勤しんでいます。この時期は産卵率が最も高く、人間同様、鶏さんにも最もすごしやすい季節なんでしょうね。
夏になると畑では小夏や仏手柑などの柑橘類が収穫されます。土佐ジローたちは南国土佐特有の蒸し暑さから卵をあまり産んでくれなくなりますが、天然のクーラー(海からの潮風)と果樹の木陰が暑さから守ってくれます。早く秋になればいいんですが、毎年、晩夏には台風がやってきます。海沿いで高台という立地上、つねに暴風で鶏舎が吹き飛ばされたこともありました(汗)。
あまりの暴風に土佐ジローが怯えて卵を産んでくれない時もあります。鶏に卵を分けてもらっている以上、仕方のないこと。これも自然です。。
秋には気候もすごしやすくなり土佐ジローたちも沢山卵を産んでくれます。
畑では無農薬で育ったレモンやニホンミツバチの蜂蜜(百花蜜)が収穫されます。
冬になるとイノシシ、タカ、フクロウなどの珍しい動物が餌(すべていちえん農場の商品ですが…)を求めて畑にやってきます。ネットや電線を張るなどの過剰な獣害対策をすると自然の環境とかけ離れるので、いちえん農場は自然にまかせています。
そんな大自然を体験してもらうため、インターンシップを受け入れたり、近くの保育園や小学校に通う子供たちを招待し、収穫体験もしてもらっています。そこで自然の大切さや命の大切さについて学んでもらえるよう教育の場づくりにも取り組んでいます。
地域のこと-四万十市名鹿(なしし)地区
高知県四万十市名鹿は「日本最後の清流」と言われる四万十川の河口域に位置します。名鹿には手付かずの自然がたくさん残っていて、海、山、川の豊かな自然が一度に満喫できる珍しいところです。
眼前には水平線を見渡せる砂浜があり、周囲が山々に囲まれていているので、鳥の声、風、波の音しか聞こえてきません。
また、名鹿には四万十川の恩恵を大きく受ける名鹿漁港があります。新鮮な魚介類がたくさん獲れ、漁師さんがお裾分けをくれたり、物々交換をして(卵がカツオに化けます)美味しい海の幸を頂いています。
いちえん農場にも近所の人たちが呼んでもいないのに山菜や柑橘類を勝手に取りにきています(笑)本当に名鹿のみんなが家族って感じです。
豊かな自然と昔ながらの人付き合いがある四万十市名鹿。
今は少なくなった「古き良き日本」が残っているところです。
とっても田舎ですが、お近くへお越しの際には、是非リフレッシュしに遊びに来てください!
お問い合わせ先
住所:〒787-0163 高知県 四万十市名鹿465-81
TEL:0880-36-2567
Mail:info@ichiyen.net